ピアノの演奏を舞台で披露する発表会やコンクール。せっかくの晴れ舞台なので普段着ではなくいつもよりも素敵な服で演奏したいですよね。お気に入りのデザインの服でよいのですが、選ぶ際に気を付けてほしいチェックポイントをお知らせいたします。
自由の利くサイズのものを
椅子に座った姿勢を基準にする
ピアノは座って弾くので
椅子に掛けた状態でどこかが突っ張っていたり
動きにくくないかチェックをしましょう。
②足は開けるか、足周りに余裕はあるか(タイトなデザインの場合は特に)
③足を開いて体重移動させても脇やお尻まわりが引きつらないか
④深呼吸をしても苦しくないか
腕が自由になるかということは気になると思いますが
ピアノは上半身だけで弾くものではないので
足元のことも気にしてくださいね。
気兼ねなく開いたり踏ん張れることは大事です。
そして楽に呼吸できることも大切な要素です。
パツパツの服で息が苦しいと、本番はただでさえ緊張するのに余計に緊張が増してしまいます。
息が浅くなると演奏が走っていつもより速く弾いてしまいミスを誘発する原因にもなるのでチェックをお忘れなく。
最近はインターネットでもドレスなど購入できますが
やはり実際に試着することをおすすめします。
小さすぎると自由が利きませんが
大きすぎても弾いているときに肩ひもがずれて邪魔になったりすることもあるので
座ってピアノを弾く姿勢をとってみて、必要があればお直しもしてください。
袖の長さ
ノースリーブや半そでなら問題はないのですが
長袖の服を着る場合は手首周りに注意しましょう。
手首周りはスッキリとさせ、袖が鍵盤に触れたり、弾く手の邪魔にならないようにすることが肝要です。
袖のボタンはきちんと止めましょう。
長ければアームバンドなどで調整してください。
最近袖口がベルのように広がっているものがありますが
⇐こういうの。
かわいくて私も大好きなんだけど
残念ながらピアノを弾くには袖口が邪魔になってしまうので避けましょう。
靴について
色・種類
何色でも構いませんがドレスやスーツに合ったちょっとよそいきの靴がいいですね。
どんな色のドレスにも合いやすいのはシルバーの靴です。
プラス黒とゴールドの3色を持っていれば万全です。
舞台袖からピアノまでの距離を歩くだけなので歩きやすさにはそれほどこだわらなくてよいと思いますが
でもやはり不快を感じる靴は避けましょう。
裏がつるつるで滑りすぎる靴もやめましょう。
舞台上で滑ってこけそうになったことあるの~。危なかった~。
ヒール
女性の場合はヒールのある靴を履くことも多いですが
(その方がドレスをきれいに着られるので)
ヒールが高すぎたり細すぎたりするとペダルを踏むのに支障が出ます。
高さは5~7cmが限度かなと思います。
余談ですが
普段ヒールの靴をほとんどはかないのに先日本番で履いたら
演奏中に足がつりそうになり
舞台袖に戻ったら本格的につってのたうち回りました(苦笑)
後半は予備で持ってきたフラットシューズで事なきを得ましたが
普段からヒールを履いて足の筋肉を鍛えておいた方がよさそうです。
何事も「本番だけ」というのはうまくいかないものですね。
リハーサルしよう
本番で着る予定にしている衣装と靴を身に着けて
お家でリハーサルをしてみてください。
弾いてみて気になるところはないかチェックしておきましょう。
問題があれば直すか、別の服や靴の選択肢を考えてみてください。
問題がなければその服を着て弾く、ということに慣れておくとよいですよ。
備えあれば憂いなし、ね。