発表会やコンクール、演奏会などの舞台に立った時、聴衆はあなたの演奏を聴くだけでなく、あなたの一挙手一投足にも注目しています。見た目の印象も人前に立つ時にはとても大切です。舞台上での振る舞いについて気をつけるべきことを解説します。
舞台マナー
服装
晴れの舞台です。
華美なものである必要はありませんが
普段よりもきちんとした服装で 臨みましょう。
お客様は演奏だけではなく演奏者がかわいいドレスやかっこいい服に身を包んでいるのを見ることを結構楽しみにしているものです。
素敵な服を着ると自分も本番モードになって気合が入りますよ。
本番の服を選ぶときの注意点はこちらの記事で。
歩き方
小さいお子さんで走ってしまう子が時々いますが
ゆっくりピアノのそばまでまっすぐ歩いていきましょう。
歩くときの姿勢にも注意してください。
背筋ピーン。腕を振りすぎないようにして自然な歩幅で歩いてください。
弾き終わった後に舞台袖に帰る時も走らないように!!
終わってうれしいのはわかりますがゆっくりね。
おじぎの仕方
まっすぐ立つ
ピアノのそばまで歩いてきたら客席に体を向けてまっすぐ立ちましょう。
体をくねくねさせないで背筋を伸ばし
顔を上げて笑顔でお客様を見る。
にっこり微笑んだらゆっくりおじぎをします。
1,2,3と数えながらおじぎをし、1,2,3と数えながら体を戻します。
そしてもう一度お客様ににっこりと微笑みましょう。
笑顔は大事だよ~。
共演者がいる時
連弾などで共演者がいる時は
後ろから歩いてくる共演者が自分の横にくるまで待って
一緒のタイミングでおじぎをしてください。
弾き終わった後も自分だけ先におじぎしないように。
相手が隣りに来るまで待ちましょう。
そしてまたにっこりと聴衆の皆さんに笑顔を向けておじぎをゆっくりしてくださいね。
ピアノ椅子への座り方
小さいお子さんの場合椅子によじ登って座る感じなので
その際に鍵盤に手をついて音を出してしまうことがあります。
でも演奏以外でピアノの音を出してはいけません!!
座るとき、そして椅子から下りるときに絶対に鍵盤を触らないように!!
椅子の高さの調整のしかた
発表会やコンクールでは前に弾いた人と椅子の高さが違うときがあります。
そんな時はもちろん自分に合った椅子の高さに変えていいのです
絶対にしてはいけないことが一つ。
観客にお尻を向けないこと!!
お客様にお尻を向けていいのは指揮者だけ(笑)
気をつけてくださいね。
本番を想定して練習する
かっこいい歩き方やおじぎのしかたは
意外と難しいものです。
自分ではやっているつもりでも人からはそう見えていないことも多いもの。
練習が必要です。
本番が近くなってきたら演奏だけでなく歩き方やおじぎの練習もしてくださいね。
舞台マナーがよくないと聴衆はがっかりしてしまいます。
コンクールなどでは印象が悪くなってしまう可能性もあります。
舞台袖を出た時から舞台袖に戻るまでが演奏です。
良い舞台マナーで、聴衆の目も耳も楽しませることを心がけてくださいね。